依存症の対策
依存症は、本質的には、他に頼るものがないための「自己治療」です。
つまり依存を否定するのではなく、
①有名な考え方に
「自立とは、依存先を増やす」と言う考え方があり、依存するものを増やす。
ゲームばかりして結婚に関心のない息子の相談ありましたが、新聞での回答は、結婚を勧めるアプローチばかりで依存については何も触れていませんが、ここに問題があります。
②初期症状の1番解決しやすい時に対策を立てるのがポイントで。
依存症になってないので、問題ないと見過ごすと取り返しがつかなくなります。
③ドーパミンに代わるものはオキシトシン愛情ホルモンとかメラトニン。
ドーパミンの代わりにこれらを強化すると、ドーパミン依存症から離れられます。
オキシトシンは人や犬や猫に接することで得られます。
メラトニンは朝、太陽に当たるとか
リラックスすることによっても得られる
幸福感です。
これらは駆り立てられると言う要素がありません。
⇒セロトニンが正常に機能していると、精神が安定するため、不安になりにくく穏やかになり、幸福感が続きます。
具体的には、怒りっぽい、突然キレる、突然悲しくなるなどといった、気持ちの浮き沈みを防いでくれます。
逆に言うと、幸福感が得られていない
状態ではメラトニンが不足します。
これが依存症と関係しています。
4つの幸せホルンモンを増やす「幸福感の法則」(さくら舎)
④依存しやすくなる場所、人、環境、
時間をできるだけ避ける。
その回数を徐々に増やしていく。
この場合、サポートする人(家族以外)が関与すると効果的。
⑤引き金となる衝動、15分間を他のものに置き換える「代替行動」(これのみを取り上げた書籍があるので参考に)
「楽しいリストを100」あげて、それを実行する。
⑥家族に頼らず自助グループに入る。
(精神福祉センターに相談する)
ネズミの実験で孤独な環境で育ったグループと仲間と一緒に座ったグループでは孤独に育ったグループは依存症になりやすく、グループに入ると治ると言う実験結果あり。
回復に効果的な自助グループ。
⑦どうにもならない状態「底付き体験」(どうにもならない状態に陥る事)
を何度か経験し、失敗しながら良くなる努力を重ねていく。
1度ではうまくいかない。
(ウツなどになる場合もあり)
「衝動との闘い」病気自体への試行錯誤は、基本的には続きます。
⑧参考文献
「依存症からの脱出」
「ダルク回復する依存者たち」
「万引き依存症」
「愛着障害としてのアディクション」
「その後の不自由「嵐」の後を生きる人たち」
(薬物を辞めてからの方がはるかに長く苦しい)
「代替行動」
依存症に代わるもの一覧