共依存について(親子)
共依存
共依存の本質は、親が子に依存・共依存する共嗜癖(アディクション)で、
それは蟻地獄のようでリストカット、折衝障害など、最悪の場合に自殺という結末が
あります。
一般的に、経済的な問題が無ければ継続すますが、片方がいなくなれば自滅します。
共依存の実質は、親の子供に対する自己犠牲、献身ではなく、
自立性疎外(イネープリング)です。
⇒救いたがる心理
原因は、「愛情という名の支配」の状態で、親が、満たされない自己愛を満たす代わりに親、自身の依存感を満たし自己満足を与えているのです。
子供は、甘えられなかったという感情が、自己愛の「未熟なままで成長」する過程で
「怒りの感情」が処理されず、しばしば怒りを特に身辺の人に向けていきます。
また、甘えてはいけないという歪んだ甘えが、好意的な相手に対して反抗的になり
素直に甘えられません。
そのため共依存の人は、共感性が薄く「他者評価に鈍感」で自尊感情の欠如が起きています。
*真の甘えとは独立の中の「心の許し」であり、正しい感情です。
共依存の特徴は、満たされないものがある為、否定されると更に共依存が強化されます。
自分自身の価値観、存在感が低く、他者の価値に依存、抑圧されやすくなっています。
(AC:親の影響で従属的な自分を抑えた状態、内面に反逆心理を内包)
母娘共依存(3分の1)の娘は、仕事が出来ない、高望みをするタイプです。
母息子共依存(3分の2)の息子は、恋人、妻に母親と同じタイプを求めていく
タイプのため、母性的で、無条件に自分を愛して保護してくてる相手を求めますが、
妻や恋人は対応しきれず離れていきます。
また結果的に強い相手を求めて、愛情不足感を感じます。
中には母息子間で性的関係(恋人視する)もあります。
両ケースとも子供は、未熟性が残り、成長しないままで終わる可能性が大きくなり、
大人にもなれず性的未熟なまま結婚します。
問題が拡大した場合は、暴力、経済的破綻、離婚にいたります。
ひきこもりは、親が子に依存し、子は親に経済的依存をしている状態です。
⇒エゴグラム、AC参考
参考書籍:「親子依存」
「共依存の心のレッスン」
「子供の生きづらさと親子関係」
「ママっ子男子とバブルママ」
「モラルハラスメントの心理構造」