悲観主義 楽観主義
世界的精神科医で脳イメージングの専門家ダニエル・エイメンは、習慣化したマイナス思考を「ANT(自動再生式悲観思考)」と呼んでいます。
ANTが次から次へと押し寄せてくれば、生理的機能にも悪影響が及びます。
アメリカ国立衛生研究所が脳の血流や活動の様子を測定したところ、
ネガティブな考えは、脳の中の憂うつや不安を引き起こす部分を刺激するといいます。
一方で、ポジティブな考えによって、脳内は穏やかになり、
有益な影響が生まれていることがわかりました。
脳機能にとって、マイナス思考は毒、プラス思考は良薬で
あるということでしょう。
日々自動再生されている悲観思考を止めない限り、
何らかの病気になるということです。
これは何も身体に限った話ではありません。
脳と心はもっと甚大な影響を受けます。
◆悲観主義と楽観主義
宿命論を選ぶと不安から悲観的になる。
成長論を選ぶと前進感が出て前向きになる、どちらを選択してるか「心の癖」を知る。
悲観論の人は不安からさらに物事を細かく見ようとする、
「永久に大局観が育たない」
根拠のない楽観主義と、行き過ぎた悲観主義は始末に終えない。
どんなに不幸な出来事でも、賢人はそこから自分の利になることを引き出す、
しかし、どんな幸運な出来事でも、愚者はそこから禍を引き出す」
(ラ・ロシュフーコー)
│評価項目 「楽観主義の考え方」
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│価値観 楽しく生きていこう
│人生観 たまには失敗するし良いことも
ある
│悪い出来事 一時的現象にすぎない
│ この本は役に立たない:特定的
たまたまいつもではない。
│ あの時は運がなかった:外向的
たまたまいつもではない。
│良い出来事 いつも運が良い:永久的
│ 私は勉強が得意だ:いつも
│ 私の努力で成功した:内向的
自分自身の肯定感
│人生の結末 人生は楽しかった
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│評価項目 「悲観主義の考え方」
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│価値観 生きていく資格もない
│人生観 悪いことばかり続く
│悪い出来事 悪い出来事:いつも悪いことが
起きる
│ 本は役に立たない 普遍的
基本的に役に立たないもの。
│ 私は才能がない 内向的
自分を責める。
│良い出来事 今日は運が良い 一時的
たまたまのこと
│ 偶然幸運に恵まれた 外向的
自分の努力ではない。
│人生の結末 楽しくなく不安定
│ 悲観主義は、萎縮の連鎖になる
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